赤ちゃんを祝う行事はたくさんあります。これから初めての赤ちゃんをお迎えする方は、各行事でなにをするのか、どんな準備が必要か分からないのでは?
この記事ではお宮参りとお食い初めをピックアプし、行事に込められた意味とお祝い当日のスケジュールをまとめました。
お宮参りとお食い初めは、日本で古くから行われてきた伝統ある行事です。長い歴史を持つ行事には、日本の伝統衣装である着物がぴったり♪
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お宮参り・お食い初めとは?いつ行う?
まずはお宮参りとお食い初めがどんな行事か解説します。いつ実施するのか、行事に込められた意味もまとめました。
お宮参りは赤ちゃんが生後1ヵ月で行うお祝い行事
お宮参りは、赤ちゃんが生まれたことを神さまへ報告するための行事です。赤ちゃんが生まれてから約1ヵ月で行われます。
地域によって実施する月齢が異なる場合もあるため、気になるときはお住まいのエリアの慣習を確認してみてもよいでしょう。
当日、必ずやらなければならないのは神社でのお参りです。ご家庭によってはそのあとご祈祷を受けたり、記念撮影や食事会をしたりする場合もあります。
お宮参りは何をする?服装や準備やマナーなど解説
お食い初めは赤ちゃんが生後100日目に行うお祝いの行事
お食い初めは「赤ちゃんが一生食べ物に困りませんように」という願い事をするお祝いの行事で、赤ちゃんが生まれて100日目に実施します。
お食い初めで用意するお祝い膳の一般的なメニューは以下のとおりです。
・尾頭付きの鯛の焼き魚
・煮物
・御赤飯
・すまし汁
・香の物
とはいえ、これらの料理は赤ちゃんが実際に食べるわけではなく、箸でつまんで食べる真似だけさせます。
上記のメニューとあわせて用意するのが『歯固めの石』です。これは文字どおり本物の石で、石に箸をあて、その箸で赤ちゃんの歯茎に触れながら「丈夫な歯が生えますように」と願います。
歯固めの石は神社によっては購入・レンタルできるほか、近所で拾ったものを煮沸消毒して使うというご家庭もあるようです。
石を用意できない場合は、以下のような食材で代用してもかまいませんよ。
食材 | 込められている意味 |
---|---|
アワビ | アワビのように歯ごたえのあるものも食べられる強い歯が生えますように |
くるみ | 固いものも噛める丈夫な歯が生えますように |
タコ | 歯ごたえがあることにくわえて、タコに「多幸」という漢字をあてはめられて縁起がよい(関西では歯固めの石の代わりに用いる) |
黒豆 | 小石に似ている。「豆=マメに働き、マメに暮らす」の語呂合わせから、元気で長生きできますように |
お宮参り・お食い初めは誰が参加する?
お宮参りとお食い初めには、本来誰が参加するものかご存じですか?続いては伝統的な視点から各行事の参加者を解説しつつ、現代の風潮もまとめます。
お宮参り
お宮参りには赤ちゃんと両親、父方の祖父母で神社へ出向くのが昔ながらの形です。しかし近年は父方と母方の祖父母がそろって参加する、赤ちゃんと両親だけで行うというスタイルも増えています。
お宮参りに参加する頃の赤ちゃんはまだ小さく、お母さんの体調も万全ではないため、参加者同士で柔軟に協力しながら当日を過ごすことが大切です。
お宮参りは誰と行く?マナーや誰が抱っこすべきかも紹介!
お食い初め
お食い初めの参加者は赤ちゃんと両親、祖父母が基本ですが、それ以外の親族や友人などを招いてもOKです。
お宮参りと同じく、赤ちゃんと両親だけでお食い初めを行うケースも珍しくありません。
参加者の中で赤ちゃんと一番年が離れており、かつ同性の方は『養い親』となります。養い親には「お祝い膳から赤ちゃんの口に料理を運び、食べる真似をさせる」という重大な役割があるため、覚えておいてくださいね。
それぞれのお祝い金の相場は?
お宮参りとお食い初めに招かれた場合には、お祝い金を包みましょう。赤ちゃんとの関係によりお祝い金の相場は異なるため、以下の表にまとめました。
お宮参り | お食い初め | |
---|---|---|
祖父母 | 5,000~10,000円 | 10,000円/1名 |
その他の親族 | 不要 | 5,000~10,000円/1名 |
お宮参りのお祝い金は赤ちゃんの祖父母のみ用意するのが一般的です。ただし、お宮参りの衣装代や記念撮影代など、お祝いにかかる費用を赤ちゃんの両親に代わって負担する場合はお祝い金を包まなくてかまいません。
祖父母以外の親族でどうしてもお宮参りにお祝いを贈りたい場合は、3,000~5,000円のお祝い金を包むか、ギフトを贈ると喜ばれるでしょう。
お食い初めでは赤ちゃんを囲んで食事会を行うため、その食事代をお祝い金として包むイメージです。
なお、お宮参りやお食い初めに関しては、いただいたお祝いに対するお返しは不要であることも覚えおきましょう。
お宮参りとお食い初めを同時に行っても良い?
お宮参りとお食い初めは本来別々の日に実施するものですが、近頃は同時に行うご家庭も増えてきています。
お宮参りとお食い初めを同日に行う場合、タイミングはお母さんとお父さんの都合で決めてOKです。
とはいえ生後1ヵ月の赤ちゃんを連れてふたつの行事をこなすのは大変ですので、生後100日あたりを狙って行うのがよいのではないでしょうか。
お宮参りとお食い初めを同時に行うメリットやデメリットを紹介
お宮参りとお食い初めを同日に行うことに関しては、メリットもデメリットもあります。よい面と悪い面を見比べながら、同時に行うか別々に行うか考えてみてくださいね。
メリット
一番のメリットは参加者のスケジュール調整が楽になる点です。特に赤ちゃんの祖父母が遠方に住んでいる場合は、お宮参りとお食い初めを同時に行うほうが移動にかかる手間を抑えることができます。
また、各行事にかかる費用をおさえられるのもメリットです。
別日で行うと衣装代や参加者の食事代が個別にかかりますが、同時に行えば1回分で済みます。
デメリット
大きなデメリットとなり得るのは、赤ちゃんの大切なお祝いの機会が1回減ってしまうことです。
お宮参りとお食い初めを別々に行うと、参加者にそのときどきの赤ちゃんの成長具合を見てもらうことができます。各行事で記念撮影を行えば、あとから振り返れる思い出の数も増えるでしょう。
特に祖父母にとって孫の成長はとても楽しみなものですので、同日にまとめると寂しい思いをさせてしまうかもしれません。
また、お祝いの行事が長時間に及ぶことは、まだ幼い赤ちゃんと体調が万全でないママの負担になる場合も。お宮参りとお食い初めのスケジュールを考える際は、なにより赤ちゃんとママの体調を最優先にしてくださいね。
お宮参りとお食い初めを同時に行う際の流れ・スケジュール
続いては、お宮参りとお食い初めを同じ日に行う場合のスケジュールを解説します。当日の流れをイメージしたいときの参考にしてくださいね。
赤ちゃんの疲れが出ない時間に写真撮影を行う
当日はまず記念撮影をするのがおすすめです。いろいろなイベントのあとに撮影を行うと疲れた赤ちゃんがぐずってしまう可能性があるため。
記念撮影は写真館やフォトスタジオで行う方法と、出張撮影サービスを利用して神社にカメラマンを手配する方法があります。
もちろん自前のカメラやスマホで撮影してもOKです。
神社でお宮参りを行う
次はお宮参りを済ませましょう。必ずやらなければならないことは参拝です。希望するならご祈祷を受けることもできます。
ご祈祷を受ける場合は事前予約が必要です。また、ご祈祷の料金として『初穂料』というお金を納めることになるため、忘れずに準備しておきましょう。
個室のあるレストランなどの場所でお食い初めの食事会を行う
最後にお食い初めを行います。場所は赤ちゃん連れでも気兼ねなく過ごせるホテルや、個室のあるレストランがおすすめです。
ホテルやレストランによってはお食い初めプランを提供していることもあります。プランには赤ちゃん用のお祝い膳と参加者用のコース料理が含まれるほか、会場によっては記念撮影や歯固め石のプレゼントがあることも。
自宅でゆっくりお食い初めを行いたい場合は、テイクアウトや出前のお食い初めセットを利用するのもひとつのアイデアですよ。
お宮参り・お食い初め同時に行う際の服装
お宮参りとお食い初めの当日、参加者はそれぞれどんな衣装を身にまとうのがマナーなのでしょうか?
続いては赤ちゃんと両親、両家の祖父母の最適な服装を紹介します。
男の子の赤ちゃん
和装なら、白羽二重という着物の上に祝い着を羽織らせるのが定番のスタイルです。祝い着の柄は鷹や龍、おめでたい柄が描かれたものを選びましょう。
洋装なら白いベビードレスを着せ、おくるみで包んであげてください。
なお、1日中ずっと正装を着たままでいるのは赤ちゃんにとって窮屈です。当日は赤ちゃんの普段着も持参し、お宮参りとお食い初めが済んだあとは着替えさせるとよいでしょう。
女の子の赤ちゃん
男の子と同じく、和装なら白羽二重と祝い着を。女の子の祝い着は、花や蝶、鈴の柄があしらわせたものがよく選ばれます。
洋装も男の子と同様、ベビードレスとおくるみの組み合わせでOKです。
なお、これらはお宮参りの定番衣装です。本来のお食い初めでは赤ちゃんに小袖(袖口が小さめの着物)を着せるのがしきたりですが、同時に行う場合はお宮参りの衣装をそのままお食い初めで着せていても問題ありません。
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女の子用にはピンクや黄色など華やかな着物を、男の子用には青や黒などかっこいい着物をラインナップしていますので、ぜひご利用くださいませ。
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母親の服装
お母さんの衣装は子どもが和装なら和装、洋装なら洋装で合わせましょう。洋装ならワンピースやセットアップスーツがよく選ばれます。
和装なら訪問着や色無地、黒留袖などの着物がぴったりです♪より華やかに着物を着こなしたい場合は、全面に柄が入った訪問着を着てみてはいかがでしょうか。
なお、お宮参りやお食い初めの主役は赤ちゃんです。衣装を選ぶ際は赤ちゃんを引き立てる淡い色合いのものを選んでくださいね。
tententenでは、子どものお祝い事に参加するお母さん用の衣装もご用意しています。上品で落ち着いた訪問着をご用意していますので、あわせてご覧くださいませ。
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父親の服装
赤ちゃんが和装でも洋装でも、お父さんはブラックか濃色のスーツでお宮参りやお食い初めに参加するケースが多いです。
家族そろって和装でそろえたい場合は、一つ紋ないし三つ紋の羽織に、着物と袴をあわせましょう。
両家の祖父母の服装
祖父母の衣装選びで大切なことは両家の格をあわせることです。一方の祖母が訪問着ならもう一方も訪問着といった具合に、格が同じ衣装を選びましょう。
ただし、地域によっては「父方の祖父母より母方の祖父母が衣装の格を下げる」といった慣習が残っている場合もあるため、事前に両家に確認しておくと安心です。
和装か洋装か悩んだときは、どちらかでそろえるほうが記念撮影をしたときに統一感が出ます。
とはいえ祖父が和装を着るケースは少なめ。赤ちゃんと母親、祖母が和装でも父親と祖父は洋装という組み合わせは珍しくありません。
お宮参りとお食い初めを同時に行う際の成功ポイント
お宮参りとお食い初めを同時に行うなら、参加する人たちへの気配りと入念な準備が必要です。
同時にふたつの行事をこなす上できちんとおさえておきたい、成功のポイントをまとめました。
赤ちゃんとママの体調を最優先する
同じ日にお宮参りとお食い初めを実施する場合は、赤ちゃんとお母さんをほかの参加者が率先してフォローしましょう。
生後1ヵ月の赤ちゃんはまだ首もすわっておらず、授乳の回数も1日に約10~12回と頻繁なお世話が必要です。
生後3~4ヵ月になると首がすわる子も出てきますが、この頃にはグズグズ期が始まり一度泣くとなかなか泣き止まなくなります。
産後1ヵ月頃のお母さんはようやく安静にして過ごす時期を終えたばかり。体には出産のダメージが残っている上に、慣れない育児に追われているはずです。
産後3ヵ月頃のお母さんは心身ともに不安定になりやすく、赤ちゃんのグズグズ期も重なるため疲れが出やすい時期でしょう。
当日は予定を詰めすぎない、こまめに休憩を取るなど、赤ちゃんとお母さんが無理なく笑顔で過ごせる環境づくりに努めてくださいね。
無理のないスケジュールを組む
前述のとおりお宮参りは生後約1ヵ月、お食い初めは生後100日に行うというルールがあります。古くからの慣習を大事にしたいと考える方もいますが、厳守した結果赤ちゃんやお母さんが体調を崩しては本末転倒です。
お宮参りやお食い初めの時期が真夏や真冬に重なるなら、落ち着いた気候になるまで延期するのもひとつの手段。生後1ヵ月の姿を写真に残したい場合は、先に記念撮影だけ済ませておいて後日神社へ出向く方法もあります。
重ね重ねになりますが、スケジュールを考える際は“赤ちゃんとお母さんの体調最優先!”を頭に入れておいてください。
準備漏れや忘れ物がないようにする
お宮参りとお食い初めは、赤ちゃんの健やかな成長と健康を願う大事な行事です。当日を迎えるまでに以下の準備を忘れずに行っておきましょう。
1.赤ちゃんの衣装の手配
2.両親の衣装の手配
3.参加者のスケジュール調整
4.着付けの予約
5.ご祈祷の予約(※)
6.初穂料の準備(※)
7.記念撮影の予約
8.お食い初めの準備
※5、6はご祈祷を受けない場合は不要
準備や予約を忘れると、一生に一度のお祝いの日に慌てる羽目になってしまいます。当日になって忘れ物に気づいても大変ですから、着付けに必要な小物や赤ちゃんの着替え、お世話セットなどの持ち物は前日までにきちんと準備しておきましょう。
まとめ│お宮参りとお食い初めは同日に実施してOK!赤ちゃんとお母さん優先で予定を決めて
お宮参りを実施するタイミングは赤ちゃんが生後約1ヵ月のときに、お食い初めは生後100日目に行います。これらはあくまで昔ながらのしきたりであるため、ひとつの目安として覚えておきましょう。
参加するのは赤ちゃんと両親、そして両家の祖父母が一般的です。しかし、こちらも「絶対にそうしなければならない!」というわけではないため、心から赤ちゃんの成長を祝える人たちで集まってくださいね。
お宮参りとお食い初めは実施する時期が近いため、近年は同時に行う家庭も増えてきました。
参加者の都合がつきづらいなら同日に、1日でふたつの行事をこなすのが厳しければ別日にといった具合に、家庭の事情にあわせて検討してみてはいかがでしょうか。
お宮参りとお食い初めを同時に行う場合のスケジュールは、以下のとおりです。
1.記念撮影
2.神社でお宮参り
3.お食い初め
当日は赤ちゃんとお母さんに負担がかからないよう、ほかの参加者が協力しながらお祝いの席を楽しみましょう♪
お宮参りやお食い初めには日本の伝統衣装である着物がよく合います。華やかな衣装を身にまとった赤ちゃんの姿は写真映えもするため、よい記念写真を残せそうですね。
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