お宮参りは何をする?服装や準備やマナーなど解説

2024.05.01

お宮参りは何をする?服装や準備やマナーなど解説

お宮参りとは、赤ちゃんとともに神社で行うお祝い行事です。初めてのお子さんだと「お宮参りってどこで何をすればいいの?」と、戸惑ってしまうかもしれません。
この記事ではお宮参りですることと当日の流れ、必要な準備を詳しくまとめました。

子供が男の子か女の子かによって、お宮参りの服装は変わります。あわせて、洋装・和装の場合に大人がなにを着るべきかも解説しますので、これからお宮参りを控えている方は参考にしてみてください。

子供をお祝いする機会は、成長にあわせて何度も訪れます。「大きくなってくれてありがとう」という気持ちを込めて、ハレの日を盛大に祝うとびっきりの衣装を着せてあげませんか?

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生まれて間もない赤ちゃんのお世話をしながらお宮参りの準備をするのは大変です。ぜひ当店の衣装レンタルをご活用いただき、余裕を持ってお宮参り当日をお迎えくださいませ。

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お宮参りとは何をする行事なの?どんな意味がある?

お宮参りとは赤ちゃんを連れて神社へ出向き、神さまに出産を報告するとともに、赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする行事です。

このお祈りにより赤ちゃんの存在を神さまに知ってもらうことで、以降、その赤ちゃんは神さまに守ってもらえる範囲に含まれるといわれています。

お宮参りはいつ行くもの?

お宮参りは赤ちゃんが生まれてから約1ヵ月経ったときに行います。男の子は生後32日目に、女の子は生後33日目に行うのが昔ながらのしきたりですが、現代ではそこまで厳守されてはいません。

優先すべきはお母さんの体調です。産後間もないお母さんの体調はまだまだ不安定ですので、赤ちゃんがだいたい生後1ヵ月のタイミングで、お母さんの調子もよく、過ごしやすい日を選んでお宮参りをしましょう。

お宮参りの参加者は?

お宮参りの参加者は、赤ちゃんと両親、そして赤ちゃんの父方の祖父母が同行するのが通例でした。しかしこちらも厳密な決まりはなく、赤ちゃんと両親だけ、両家の祖父母も呼ぶなど自由に決めてかまいません。

ただし、お宮参りの参加者に関する価値観は世代によっては異なります。
祖父母から「お宮参りには祖父母も参加すべき」「自分たちも参加したい」といった申し出があれば、お誘いしたほうが今後のためです。

お宮参り当日のスケジュールは?

続いてはお宮参り当日の流れを解説します。必ずやらなければならないことと、必須ではないことに分けて解説しますので、参考にしてください。

神社への参拝

神社への参拝はお宮参りで必ずやるべきことです。お住まいの地域の氏神さまが祀られている神社へ出向くのが一般的ですが、好きな神社や、観光スポットの近くにある神社を選んでも問題ありません。

神社に着いたら神さまが祀られている本殿へ出向き「二例・二拍手・一礼」の作法でお参りをしましょう。

ご祈祷

お宮参りの本来のしきたりではご祈祷は必ず受けるものですが、現代では必須ではありません。受けるかどうかは赤ちゃんとお母さんの体調優先で決めましょう。

ご祈祷とは、社殿の中に入り、神職の方から神さまへ赤ちゃんの健やかな成長を願ってもらう儀式です。
ご祈祷を受ける場合は事前予約が必要であり、『初穂料』というお金を納める必要もありますので、詳しくは後述します。

記念撮影・食事会

お宮参りのあと写真館やフォトスタジオで記念撮影したり、お祝いの食事会を開催したりするのもお宮参りの一般的な流れです。
とはいえこれらも必須ではないため、参加者の体調や都合次第で決めてかまいません。

食事会は、ホテルやレストランで行う場合は事前予約を、家で行う場合はデリバリーなどで食事手配する用意をしておきましょう。

お宮参りのマナー

続いては一般的なしきたりにおけるお宮参りのマナーを解説します。ただし、お宮参りのマナーは地域により異なるケースも珍しくないため、お住まいの地域ならではの決まりがないか事前に調べておくと安心です。

ご祈祷を受けるなら初穂料を忘れずに

神社でご祈祷を受けるためには『初穂料』というお金が必要になります。お参りの当日、受付や社務所で渡しましょう。

初穂料の相場は5,000~10,000円。神社によりあらかじめ金額が決められていることもあるため、予約の際に確認しておくと安心です。
初穂料を入れるのし袋の水引や表書きのマナーは、以下のとおりです。

水引 表書き 中袋
紅白の蝶結び 上段:初穂料、御初穂料など
下段:赤ちゃんの氏名
表:金 伍阡圓、金 壱萬圓など
裏:左下に住所、赤ちゃんの氏名

※中袋の金額の表記は、上記のとおり旧字体で書くのが正式なマナーですが、現代の漢数字で書いても問題はありません。

赤ちゃんを抱っこするのは誰?

昔ながらの習慣では父方の祖母が赤ちゃんを抱く決まりがありました。しかしこのルールも現代ではそこまで重視されません。
赤ちゃんと両親だけでお宮参りを行うのなら、お母さんとお父さんのどちらが抱いてもOKです♪

父方の祖母が赤ちゃんを抱っこするしきたりには、昔の出産に対する価値観が関係しています。
その昔、日本には血を『穢れ(けがれ)』として忌み嫌う風潮がありました。出産には出血が伴うもの。よって「産後間もない母親も穢れている」とする悲しい考え方が常識だったのです。

そのため、昔のお宮参りの参加者は赤ちゃんとその父親、父方の祖父母だったといいます。母親不在の中、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしていた当時の名残が現代にも残っているというわけです。

お宮参りのお祝い金にお返しは必要?

お宮参りの際に祖父母からお祝いをもらったら、お返ししたほうがよいのでしょうか?答えは「不要」です。
そもそもお返しとは「身内のお祝い事を周囲の人にご報告するとともに、幸せのお裾分けをする」という意味合いで行うもの。そのため、身内の中でお祝いするお宮参りにお返しはしなくてかまいません。

もし、お宮参りのあとに食事会を行うのなら、その費用を赤ちゃんの両親が負担することが実質のお返しとなります。

お宮参りの大人の服装は?マナーはある?

お宮参り当日、赤ちゃんは豪華な衣装を身にまといます。その隣に立つ両親や祖父母はどのような服装をするべきなのでしょうか?
ここでは洋装と和装のジャンルに分け、それぞれの服装マナーを解説します。

洋装

洋服で参加する場合、お母さんはフォーマルなワンピースやセレモニースーツ、アンサンブルなどの衣装が適しています。お父さんはブラックかダークカラーのスーツでOKです。

お宮参りの主役は赤ちゃんですので、選ぶ服装の色は控えめに、赤ちゃんの衣装を引き立てるものにしましょう。

産後間もないお母さんの体に負担をかけないためにも、衣装は締め付けが少なく、ゆったり着られるものを選ぶこと!
お宮参りで赤ちゃんがぐずってしまったときにサッと対応できるよう、授乳口のついたワンピースやフォーマルな授乳服を着ていくのもおすすめです。

和装

和服を着るなら訪問着や付け下げ、色無地がぴったり♪洋装と同じく、赤ちゃんの衣装を引き立てるような淡い色合いの着物を選んでください。
おすすめの色は薄い青や水色、ピンク、クリーム色やベージュなど。温かい季節には温かみのあるカラーや爽やかなカラーの着物が、寒い季節には落ち着いたカラーの着物がよく合います。

お母さんが和装でも、お父さんはスーツを着るケースが多いです。家族で和装にそろえたいなら、御召縮緬(おめしちりめん)や紬(つむぎ)の着物で落ち着いた色柄もしくは無地のものを選びましょう。

お宮参りは日本で古くから続く伝統行事です。そして、その赤ちゃんとのお宮参りはたった1回きり。
せっかくの機会ですから赤ちゃんも両親も和服を着て、古きよき日本の行事を堪能してみてはいかがですか?

tententenでは、子供のハレの日をお祝いするお母さんに合う訪問着のレンタルも行っています。控えめでありながら華やかな衣装を取りそろえていますので、よければ一度ラインナップをご確認くださいませ。

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お宮参りの子供の服装は?マナーはある?

さて、お宮参り当日の赤ちゃんにはどのような服装をさせればよいのでしょうか。女の子と男の子に分け、和装と洋装それぞれの衣装のマナーを解説します。

女の子

和装の場合は、白羽二重(しろはぶたえ)という白い絹織りの内着(うちぎ:大人の着付けに使う長襦袢と同じもの)を着せ、その上に祝着(のしめ)という産着を羽織らせます。

女の子の祝着は、花や蝶、鈴などの柄が散りばめられた『友禅ちりめん模様』のもので、色は赤やピンク、黄色などの明るい色合いのものを選びましょう。近年はパステルカラーも人気です。

洋装の場合は、生まれた病院から退院するときに着た白いベビードレスを着せ、その上からおくるみやケープを羽織らせます。
なお、ベビードレスの上に祝着を羽織らせる、和洋折衷スタイルともいえる装いでお宮参りに参加する赤ちゃんも増えているそうです。

男の子

男の子の赤ちゃんも女の子と同様に、和装なら白羽二重の上に祝着を羽織らせます。男の子の祝着は鷹や龍、兜などの柄があしらわれた『熨斗目模様(のしめもよう)』で、青や紺、黒など濃い色のものを選ぶのが定番です。
近頃は水色やグレー、ベージュなど落ち着いた色の祝着を着せる親御さんも増えています。

洋装は女の子と変わりなく、白のベビードレス+おくるみ、もしくはケープの装いで。

赤ちゃんが和装なら両親も和装、といった具合に参加者全員で衣装の系統をそろえると、一体感が出るためおすすめですよ。

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お宮参り準備は何をすればいい?

赤ちゃんとお母さんの負担をできるだけ減らすためにも、お宮参り当日はスムーズに過ごしたいところ。続いては、当日に向けてやっておくべき準備をまとめました。
どれも忘れると当日慌ててしまうものばかりですので、忘れずに済ませておきましょう!

日程を決めて、参加者の確認をする

まずは赤ちゃんが生後1ヵ月を迎える日を確認します。通例どおりに男の子は生後32日目、女の子は生後33日目にお宮参りを行ってもよいですが、何度も言うように最優先すべきは赤ちゃんとお母さんの体調です。

「お宮参りは大安にしたい」「仏滅は避けたい」など、六曜を気にする人もいらっしゃるかもしれません。
両親は気にしなくても、世代的に祖父母が気にするケースもありますので、日程を決める際はまわりの意見も参考にするのが安全です。

日程が決まったら、誰がお宮参りに参加するか決めます。
赤ちゃんと両親、祖父母も誘うなら全員の都合がよい日を確認してから、当日に向けた準備を始めましょう。

お宮参りの神社を決めて予約をする

次は参拝する神社を決めます。近所の氏神さまを参拝するのが主流ですが、行きたい神社が別にあればそちらを選んでもOKです。

当日にご祈祷も受けたいなら事前に予約をしましょう。ただ神社へ出向き、本殿に手を合わせるだけなら予約は不要です。
ご祈祷を受ける場合は前述のとおり神社へ納める『初穂料』が必要になるため、こちらも忘れずに用意しておいてくださいね。

赤ちゃんの無理のないスケジュールを作成

参拝だけにするか、ご祈祷も受けるのか、お宮参りのあとに記念撮影や食事会をするか否かは赤ちゃんとお母さんの都合で決めましょう。

無理をして当日赤ちゃんが泣き止まなくなったり、お母さんが体調を崩してしまったりすれば後々に響きます。
お宮参りは、その赤ちゃんの生後約1ヵ月を祝うたった一度きりの記念日です。盛大にお祝いしてあげたい気持ちは分かりますが、なにより大事なのは、笑顔でその1日を過ごすことではないでしょうか。

持ち物の確認

お宮参りの当日の忘れ物があっては大変です!当日に必要なものを紙に書くなどしてすべて洗い出し、きちんと用意できているか、買い忘れがないかどうか確認しておきましょう。

最低限必要なものの一例は以下のとおりです。

・赤ちゃんの衣装
・両親の衣装
・抱っこ紐
・おむつ替えセット
・授乳グッズ一式

お宮参りのあとに食事会をするなら、赤ちゃんが楽に過ごせるように着替えも持参しておくのがおすすめ。
また、赤ちゃんはよだれが多かったり、前触れなく吐き戻してしまったりすることもあるため、タオルやガーゼ、よだれかけもあるとよいでしょう。

暑い時期のお宮参りなら日傘や日焼け止め、扇子やうちわなど扇げるものがあると便利!寒い時期には赤ちゃん用のポンチョや靴下、大人用にはブランケットやカーディガンなどの防寒グッズがあると安心です。

ほかにも赤ちゃんがぐずったときのおもちゃにベビーカーなど、家庭により必要なものはいろいろあります。
当日を迎える直前になって慌てないよう、持ち物の確認は早めに済ませておきましょう♪

お宮参り後のお祝い

お宮参りのあとにお祝いの席を設けるなら、そのための準備も忘れてはいけません。ホテルやレストランで食事会をするなら事前予約が必要です。

ホテルによってはお宮参りプランを提供していることもあります。コース料理をいただけるのにくわえて、オプションで記念撮影をしてもらえるケースもあるので、近所のホテルを調べてみてはいかがでしょうか?

ゆったりとお祝いムードを楽しみたいなら、自宅でお祝い膳を囲む方法も!人数分の仕出し弁当やデリバリーのオードブルを利用すれば、赤ちゃんと一緒にリラックスしながら癒しのひと時を過ごせることでしょう。

まとめ│お宮参りで何するの!?と迷ったときは無理のない計画と丁寧な準備を

お宮参りは子供の誕生に感謝し、成長を願う大切なお祝い行事です。以下の表には昔から続く決まり事をまとめましたが、厳密に守る必要はありません。

実施日 参加者 赤ちゃんを抱く人
男の子:生後32日目
女の子:生後33日目
赤ちゃん、両親、父方の祖父母 父方の祖母

現代のお宮参りは、赤ちゃんがだいたい生後1ヵ月を迎えるタイミング実施されるのが一般的。
子供と両親だけで行う家庭もあれば、両家の祖父母も呼んで賑やかにお祝いするケースもあり、実に多様化しています。

お宮参り当日に向けて行う準備は、以下の3点です。
1.日程と参加者の決定
2.神社や写真館、ホテルの予約(※必要な場合のみ)
3.持ち物の確認と準備

お宮参り当日に必ず行うべきことは神社への参拝のみ。お母さんの体調がよく、赤ちゃんにも負担がかからなさそうであれば、神社でのご祈祷や写真館での記念撮影、食事会などの予定を加えてもよいでしょう。

赤ちゃんやお母さんの体調やご家庭の都合、参加者の希望も加味しつつ、無理なく過ごせるお宮参りを計画してくださいね。

当日の服装のマナーは以下のとおりです。

■洋装の場合
赤ちゃん :ベビードレス+おくるみ、ケープ
母親・祖母:フォーマルワンピース、セレモニースーツ、アンサンブルなど
父親・祖父:ブラックかダークカラーのスーツ

■和装の場合
赤ちゃん :白羽二重+祝着(男の子は熨斗目模様、女の子は友禅ちりめん模様)
母親・祖母:控えめな色合いの訪問着、付け下げ、色無地
父親・祖父:御召縮緬や紬の着物で、落ち着いた色柄もしくは無地のもの

赤ちゃんとお母さんは和装、お父さんはスーツといった組み合わせで神社に参拝する家庭も多いため、「必ず和装か洋装で統一しなければならない」などのルールもありません。

近年はお宮参りの着物をレンタルする親御さんも増えてきました。赤ちゃんのハレの日を華やかに彩る衣装をお探しなら、ぜひtententenの着物ラインナップをご覧ください♪
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