小学生の卒業式には、袴姿が人気です。卒業式というと、お子様の成長を感じられる大切なイベントですよね。
袴を着こなすうえで、知っておきたいのが肩上げについてです。人生でたった一度しかない小学校の卒業式が、より輝かしいものになるように、着物と袴を美しく着こなしましょう。
● 肩上げって何?
● 小学生の卒業式の袴に合わせる着物に肩上げは必要?
● 袴の肩上げはどこでおこなう?
● 小学生に大きめの着物を着せることはできる?
今回は、着物のレンタルショップ「tententen」が、上記のような疑問を抱いている方向けに着物の肩上げについて紹介します。小学生のお子様の卒業式を控えている方は参考にしてください。
また、着物や袴のレンタルショップ「tententen」では肩上げの対応が可能です。ぜひ公式サイトを覗いてみてください。
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小学生の卒業袴の着物に肩上げは必要?
そもそも、小学生の卒業袴に肩上げは必要なのでしょうか。どんな時に肩上げをおこなえば良いのかわからないという方は少なくないでしょう。
以下では、肩上げの基本知識を紹介します。肩上げが何なのかわからないという方は、チェックしてみてください。小学生の卒業式の袴と着物の着心地が良くなるように着付けましょう。
肩上げとは?
肩上げ(かたあげ)は「肩揚げ」とも書き、子どもの着物の肩部分にタックを設ける形で、縫い上げることを指します。着物の肩の部分がひだのように見えている箇所が、肩上げをほどこした部分です。
一般的な目安として、肩上げが必要な可能性があるのは、小学校卒業までといわれています。また、市販の着物や浴衣には肩上げが施された状態で売られていることが多いですが、子どもの身長や体格に合わない場合は縫い直す必要があります。
着物や袴を美しく着こなすためには、着崩れを防ぐための対策などが必要になります。「tententen」の簡単袴なら、専門的な知識がなくても簡単に着付けることができます。「tententen」の簡単袴の着付け方は以下をチェックしてみてください。
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肩上げをおこなう理由
肩上げをおこなう理由は、着物の裄の長さを子どもの腕の長さに合うように調節するためです。自分の身体より大きめの着物を選んだ際、長い袖丈を短くするためにおこない、見た目や着心地を良くするメリットがあります。
また、肩上げには「今はまだ半人前だから、これからまだまだ大きく成長する」という意味が込められています。そのため、子ども用の着物は少し大きめに作られているのです。子どもの着物に肩上げをしていないと、成長しないという意味に捉えられてしまうこともあります。
とくに13歳までの七五三や式典などの大きな行事では、肩上げをした着物を着用する必要があります。
肩上げが必要な方
肩上げは全ての方に絶対必要という訳ではなく、体格や身長によって異なります。身長150cm未満のお子様には肩上げが必要となることがあります。着物の袖が長すぎると見栄えも悪く、動きづらさにつながるためです。
子どもが着物や袴を着用する際、着崩れ対策が必要です。以下の記事では、袴の着崩れを防ぐ方法について紹介しています。小学校の卒業式に袴姿で参列する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
袴の着崩れに関する記事はこちら
肩上げをおこなえば大人用の着物も着用可能に
小学生の場合、肩上げなどで調整すれば大人用の着物を着ることも可能です。大学生向けの大人っぽいデザインのものも着用できるということになります。譲り受けた着物がある場合や、大人サイズの着物で着たいものがある場合は、肩上げなどで調整してみるのも良いでしょう。
着物のレンタルショップ「tententen」には幅広いデザインの着物と袴の用意がありますので、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。トレンドに合わせた着物を多数入荷しています。
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長襦袢にも肩上げが必要?
長襦袢とは、着物の下に着る下着を指します。肩上げは着物だけでなく、長襦袢にも必要になることがあります。子どもの身長と長襦袢の裄の長さを比較して検討しましょう。
肩上げが必要かどうか自分ではわからない場合は、着物のレンタルショップなどに相談してみてください。
肩上げに必要なもの
肩上げに必要なものは、主に以下の6点です。使い慣れたものがあれば、そちらを使用してください。
1.針
2.着物と似た色の糸
3.糸切りはさみ
4.待ち針
5.メジャー
6.ものさし
待ち針は固定と目印の役割を持ちますが、目印はチャコペンなどで代用しても良いでしょう。メジャーは採寸用なのでやわらかいものを用意してください。やわらかいメジャーがなければ、紐などをあててはかり、あとから物差しに紐をあてることで長さを計算する方法もあります。
小学生の着物の肩上げをおこなう時のサイズの測り方は?
小学生の袴に合わせる着物の肩上げをする方法を解説します。肩上げの方法を知っていれば、大きめの着物も自分のサイズにすることができます。肩上げを自分で行おこなうのが難しい場合は、レンタルショップなどで肩上げを依頼する方法も紹介しているので、参考にしてください。
まずは、サイズの測り方です。着物は着用する機会が少なく、通常の衣類とは測り方が異なるため、注意しましょう。
肩上げで短くする長さは、着物裄から実際の裄を引いた数字です。着物裄は、着物の背中心から袖までを測ればわかります。実際の裄は、子どもに腕を45度に開いた状態で立ってもらって、測る必要があります。首の後ろのぐりぐりから肩、手首の外側のぐりぐりまでを測りましょう。このとき、必ず肩を通ることを忘れないようにしましょう。
小学生の着物の肩上げをおこなう時の縫い方は?
次に肩上げの縫い方を紹介します。肩上げの手順は以下の通りです。先に紹介したサイズの測り方を元に、正しくサイズを測った上で、縫っていきましょう。縫い方の流れを簡単に説明すると以下のようになります。
1.上げ山の位置を決める
2.肩上げ寸法の半分をつまむ
3.二目落としで縫う
以下でそれぞれの手順について詳しく説明します。自分で縫えそうな方は、ぜひチャレンジしてみてください。
縫い方|①上げ山の位置を決める
肩幅の半分の位置を上げ山を決める際の起点にします。前は、袖側へ斜めに1cm、背中側は、袖付き止まりの2cm上までまっすぐに取ります。
縫い方|②肩上げ寸法の半分をつまむ
肩幅の中心が山折りになるように、肩上げ寸法の半分をつまみ、待ち針で固定します。縫い合わせる線同士をしっかりと重ねて、その線状に待ち針を打てると良いでしょう。待ち針は、仕上がった時に折り返しの内側になる場所につけます。
背中側は、片山から袖付け止まりに向かうに従い、1cm引いた寸法にしておきましょう。
縫い方|③二目落としで縫う
肩上げは、表は小さい縫い目、裏は長い縫い目の二目落としで縫います。表から見て、糸が目立たないようにするためです。目安として、表側が約2mm、内側が約3mmの縫い目になるようにすると良いでしょう。着物と似たような色の糸を選べば目立ちません。
着物の前身頃は、上げ山を斜めにして縫います。こうすることで、着付ける際に、胸元にしわができるのを防ぐことができます。
また、既に肩上げしてある着物の裄の長さを変えたい場合は、上げ山の位置はそのままで、上げ寸法を増やしたり減らしたりすることで裄を調整しましょう。
肩上げは袴レンタルショップや仕立屋で簡単に対応できる場合も
肩上げの縫い方は、着物に慣れていればさほど難しくないかもしれません。しかし、裁縫が苦手であったり、肩上げをほどこす時間が取れなかったりする場合もあるでしょう。
肩上げは、袴のレンタルショップや仕立屋で対応できることがほとんどです。袴レンタルショップに肩上げを依頼する可能性がある場合、以下のポイントを元に選びましょう。
1.肩上げに対応しているかどうか
2.幅広いサイズがあるかどうか
3.試着可能かどうか
口コミもチェックしたうえで依頼できるとより良いでしょう。また、着物レンタルショップの「tententen」では、小学生のお嬢様の手の長さに合わせて一般的な寸法で調整をしている仕様となっております。ぜひ、「tententen」の着物や袴がセットになった卒業袴レンタルコーディネートをチェックしてみてください。
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まとめ|小学生の卒業式の袴には肩上げで好きな着物を
今回は、小学生の卒業袴に合わせる着物の肩上げについて紹介させていただきました。6年間を過ごした小学校の卒業式は人生の中で大切なイベントの1つです。着心地も見栄えも良い着物と袴姿で当日を迎えましょう。
「tententen」のオリジナル簡単袴なら着付けも簡単です。100通りの組合せの中から自分好みにコーディネートできます。クリーニング不要で返却できるので、忙しくてメンテナンスの時間がないという方にもぴったりです。
また、京都丸紅株式会社が運営する着物レンタルショップの「tententen」は、肩上げのサービスもあり安心です。肩上げを自分でおこなうのは不安という方は、ぜひ「tententen」にお任せください。おしゃれな着物を取り揃えているので、公式サイトを覗いてみてください。
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