6年間通った小学校の卒業式。たくさんの思い出が詰まった場所から新天地へと旅立つその日は、我が子にとびっきりの衣装を着せてあげたいですよね。
近年、小学校の卒業式に袴を着て参加するお子さんが増えています。卒業式に袴を着るのは大学生や短大生のイメージが強いですが、時代は変わりつつあるのでしょう。
今回は、袴で卒業式に出るにあたって気になる着崩れについて詳しく解説。袴の着崩れが起こりやすいシーンと、着崩れ防止策をまとめました。
着崩れしてしまったときの対処法もあわせて紹介しますので、参考になさってください。
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小学校の卒業式に袴を着せてあげたいけれど着崩れが心配!
卒業式に袴を着る傾向は特に女の子の間で増えています。それぞれ華やかな卒業式袴に身を包んだ子どもたちが、6年間を過ごした小学校との別れを惜しむシーンが定番化しているのだとか。
とはいえ、袴を身に着けるのは小学生。着慣れない袴で卒業式当日を過ごすにあたり、心配になるのは袴の着崩れではないでしょうか?
親子そろって参加する行事であれば親御さんがさっとフォローできますが、卒業式とくれば親ができるのは見守ることのみ。思い出の写真に着崩れた袴姿が残るのは少し可哀想ですよね。
【シーン別】小学校の卒業式で袴の着崩れを防ぐ方法
ところで袴の着崩れはどんなときに起こりやすいのでしょうか?5つのシーンと着崩れが起こる原因をまとめました。
あわせて袴の着崩れを防止する動作も解説しますので、イメージしながらお読みください。
袴の着崩れ防止方法|①車の乗り降り
普段、車を乗り降りする際には頭や足から車に乗り込むものです。袴を着ていると、この乗り降りする際の動作で長い袖や裾を踏んでしまうことがあり、これが着崩れの原因になります。
まず車に乗る際には、垂れ下がった袖を地面に引きずったり踏みつけたりしないよう、くるりと腕にかけてまとめましょう。乗り込む際には足からでなく、まず座席にお尻をつき、次に両足を持ち上げます。
このとき、座ることに意識が向きすぎて頭がおろそかにならないよう注意が必要です。うっかり車の天井などに頭がぶつかると、せっかくのヘアセットが崩れてしまいます。
また、移動中は姿勢を正し、シートから背中を少し浮かせて座ること。座席にもたれると背中の帯がつぶれてしまう可能性があるためです。
車を降りる際は両足をそろえて車内から出し、先に地面につきましょう。乗るときと同様に頭には気をつけつつ、袖を腕にかけるか抱えた状態でゆっくりと降りてください。
袴の着崩れ防止方法|② 階段の上り下り
階段を上り下りする際によく起こる着崩れは、袴の裾を踏みつけてしまうことによるものです。階段では、袴の裾を少し持ち上げると上り下りがしやすくなります。
まず、上るときには袴の両脇にある隙間からおなか側に手を差し込み、地面につかない程度に袴を持ち上げましょう。下りるときはこの逆で、両脇から背中側に手を入れ、おしり側の袴を浮かせると歩きやすくなるはずです。
卒業式の最中にも、壇上への上り下りで階段を使うことがあります。段差を移動する際には裾を持ち上げる癖をつけると、着崩れの原因になる事故を大幅に減らせるでしょう。
袴の着崩れ防止方法|③上履きに履き替える時
学校に到着した子どもたちは上履きに履き替えますが、このときの屈む動作も着崩れや袴を汚す原因になります。
下駄箱に着いたらまず袖をまとめて片手で持ち上げ、ゆっくり屈んでからもう片方の手で靴を脱ぎ履きしましょう。もしくは、両袖の裾を帯と袴の隙間に挟んでから屈む方法でも、地面に袖を引きずらずに済みます。
袴の着崩れ防止方法|④椅子に座る時
椅子に座る際の動作は、階段を下りるときと車に乗るときの応用です。まずは袴の両脇から背中側に手を入れ、袴の裾を少しだけ持ち上げます。
椅子にゆっくりと腰掛け、背筋をピンと伸ばし、背もたれから背中を少し浮かした姿勢で座りましょう。
卒業式の最中、子どもたちは座っている時間が一番長くなります。よい姿勢を長く保つコツは、背筋を伸ばしつつ肩の力を抜くことです。
ピシッと決まった姿の卒業写真を残せるよう、日頃からよい姿勢を意識した座り方を習慣化させておきましょう。
袴の着崩れ防止方法|⑤トイレに行く時
袴の形状はロングスカートと変わりません。きちんとまくり上げる方法さえ覚えておけば、トイレの利用時に手こずることはないでしょう。
まずは両袖の裾を帯と袴の隙間を挟みます。次に両手で袴と着物、肌着の裾をたくし上げたら、あとはいつもどおりトイレを済ませるだけです。
個室を出る前に肌着と着物、袴の裾をきちんと下ろし、袖も戻します。最後に鏡で全身をチェックして、着崩れや裾のめくれがないか確認してからトイレを出ましょう。
小学生でもできる!卒業式袴が着崩れた時のお直しの仕方
どんなに気をつけていても卒業式袴が着崩れてしまうことはあるでしょう。簡単なお直しの方法を覚えておけば、いざというときも慌てず対処できます。
ここでは着崩れた場所別に、小学生のお子さんでもできる袴のお直し方法を3つまとめました。卒業式当日を迎える前に、親子で一緒に対処方法を練習してみてくださいね。
袴の着崩れ対処法|①襟元がたるんだ時
着物の襟元がたるんだときは、以下の手順に沿ってお直しをしましょう。
1. 襟元から右手を差し込み、下に重なったほうの襟がピンと伸びるよう、下方向へ軽く引っ張ります。(※強く引っ張ると背中の中心線がずれる可能性があるため、ゆっくり、軽く引っ張ること!)
2. 次に右手を袴の右脇の隙間に差し込み、着物の襟先をつまみましょう。
3. 左手で上に重なったほうの襟を押さえつつ、2でつまんだ襟先を下へ引っ張ると襟元のたるみを伸ばせます。
襟元は体を屈める動作や、腕を大きく動かすのに伴って着崩れることが多いです。着物の襟元がたるんでいるとだらしなく見えるため、着崩れに気づいたときは早めに対処してください。
袴の着崩れ対処法|②袴がずり下がってしまった時
袴がずり落ちたときは袴の紐を一度解いて結び直すのがベストです。しかし、卒業式の最中だと子どもだけで対処しなければならないケースもあるでしょう。
そんなときのお直しの手順は以下のとおりです。
1. 袴の脇にある隙間から片方の手を差し込み、下方向に力をかけるように着物を押さえます。
2. もう片方の手で袴と帯を一緒につかみ、一緒に上へ持ち上げましょう。
袴の裾を踏みつけるなどして袴紐や帯が下に引っ張られると、袴がずり下がってしまうことがあります。
また、椅子に座るときに袴をスカートのように撫でつけて座るのはNG。この動作も袴が下がる原因になります。
背中側の袴がずり落ち、着物の帯が見えている状態は見栄えとしてあまりよくありません。袴がずり落ちる原因になる動作はできるだけしないように徹底しつつ、万が一ずれてしまった場合には焦らず対処しましょう。
袴の着崩れ対処法|③袴紐が解けてしまった時
袴紐は袴を固定させるために結ぶものです。解けてしまったときは以下の手順で結び直してください。
1. 袴紐をそれぞれの手で持ち、しっかり引っ張りながら左右どちらかの脇寄りの位置で蝶々結びにします。
2. 長く余ったほうの紐を結び目の裏にからくぐらせ、長さを整えながら前に垂らして完成です。
蝶々結びはもともと簡単に解ける結び方です。なにかの拍子に紐が緩んだり、解けてしまったりすることも珍しくありません。
袴紐を引っ張る、引っかけるといった状況を作らないよう、ひとつひとつの動作に気をつけながら卒業式当日を過ごしましょう。
着崩れ防止に「tententen」の小学生向け卒業式袴がおすすめ
レンタルできる卒業式袴をお探しなら、ぜひ「tententen」をご利用ください。当店の袴が着付けしやすく着崩れしにくい理由と、メリットをまとめました。
着付けがしやすい袴で安心!
tententenの「オリジナル簡単袴」は、誰でも簡単に着付けができる特許取得済の特別仕様です。(実用新案登録済:登録第3223776号)
袴は腰まわりにはゴムがついたスカートタイプ。着付けの際に何度も紐を結んだり、帯を締めたりする必要もないため、締め付けも少なく着心地も快適です。
当店のオリジナル簡単袴は、お客さまからいただいた「着物や袴の着付けは難しい」「着崩れが心配」という声から生まれました。
初めて着付けをする方も、着付けの経験をお持ちの方もぜひこの手軽さをご体感ください。
着付けのステップはオンラインでいつでも確認
tententenのオリジナル簡単袴の着付けはたった9ステップで完了します。
とはいえ、着付けの手順は言葉で説明されてもなかなか分かりにくいもの。当店では映像を見ながらお子さんに卒業式袴を着付けしていただけるよう、分かりやすい解説動画をご用意しました。
動画は以下ページよりご確認いただけますので、ぜひ一度ご覧くださいませ。
動画と写真で分かりやすく解説!簡単単袴着付けセット 着物・袴の着付け方
固定観念にとらわれない可愛い袴が多数
tententenでは、お子さんのハレの日を彩るオリジナル袴を多数取り扱っています。目指しているのは「着てみたい」と思える、可愛くて個性的な着物づくり。
当店の衣装の中から、卒業式という大きな節目を飾るとびっきり一着を見つけていただければ本望です。
卒業式袴選びに迷ったときは、シミュレーターもご活用ください。
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着崩れ防止を徹底しつつ素敵な袴で卒業式を迎えよう!|まとめ
人生の中で、卒業式を迎える機会はそう多くありません。子どもにとっても特別な1日だからこそ、とっておきの衣装とともに、とびっきりの笑顔で過ごしてほしいですよね。
小学生の卒業式袴が着崩れやすいシーンは、以下のとおりです。
・車の乗り降り
・階段の上り下り
・上履きに履き替える時
・椅子に座る時
・トイレに行く時
どれも日常で当たり前に行う行動ばかりなので「えっ、こんなときに着崩れるの!?」と驚いてしまうかもしれません。
どのシーンでも日頃慣れた動作をしてしまいがちですが、袴姿だと些細な動きが着崩れの原因になることも!卒業式当日は常に「今日は袴を着ている」ということを意識しつつ、着崩れしない動き方を徹底しましょう。
もし着崩れてしまっても、簡単なお直し方法を知っていれば安心です。お子さんひとりでも慌てず対処できるよう、今回ご紹介したお直しの手順を親子で一緒に練習しておきましょう。
着崩れしにくく、お直しがしやすい小学生向けの卒業式袴をお探しなら、tententenのオリジナル簡単袴をぜひご活用ください。卒業式を迎えてまた一歩大人になるお子さんに似合う、とびっきりの一着がきっと見つかるはずですよ。