夏の暑さが少しずつやわらぎ、過ごしやすくなる秋は、お宮参りにぴったりの季節です。とはいえ、9月・10月・11月は気温の変化が大きく、服装選びに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、お宮参りをはじめとした着物レンタルショップ「tententen」が、秋のお宮参りにふさわしい母親・祖母・赤ちゃんの服装について、月別に詳しくご紹介します。季節感とフォーマルさをバランスよく取り入れて、思い出に残る1日を迎えましょう。
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秋のお宮参りの服装選びで気をつけたいこと
秋は気温差が大きく、日によって肌寒さや暑さを感じることもあります。お宮参りは赤ちゃんにとっては、初めての外出となるケースも多いもの。まだまだ体温調節が難しい月齢だからこそ、服装にもちょっとした工夫が必要です。
ここでは、秋のお宮参りで服装を選ぶ際に、気をつけておきたいポイントをご紹介します。
秋の寒暖差に注意!暑さ・寒さ対策も忘れずに
秋は、春に次いで寒暖差が大きい季節。 特に10月〜11月は、日中と朝晩の気温差が大きくなり、体調不良を招きやすい時期です。また、9月は暦の上では秋でも、年によっては30℃を超える日が続くこともあります。
お宮参りに出かける前には、必ず天気予報をチェックし、気温に合わせた服装を心がけましょう。 暑さが気になる日は、赤ちゃん用のやわらかい保冷剤を用意しておくと安心です。 寒さが厳しい日はブランケットやおくるみを1枚持っておくと、移動中や待ち時間に重宝しますよ。
両親・祖父母の服装は赤ちゃんを主役にコーディネート
お宮参りの主役は、あくまで赤ちゃんです。主役である赤ちゃんが引き立つように、両親や祖父母もシンプルでフォーマルな装いを心がけましょう。
服装も秋らしい色合いを取り入れて
和装や洋装を問わず、季節感を意識した色選びを取り入れることで、装いがぐっと秋らしくなります。洋装であれば、ネイビー、黒、グレー、ベージュなどのベーシックカラーに、ボルドー、マスタード、カーキ、ブラウンといった深みのある色をアクセントとして加えるのも素敵です。
和装なら、えんじ色・柿色・山吹色といったあたたかみのある暖色系の色合いが、秋の雰囲気によくなじみます。紅葉シーズンにもぴったりの装いになるでしょう。また、赤ちゃんの祝着と両親・祖父母の服の色味を合わせると、家族全体に統一感が生まれ、記念写真もより華やかな印象に仕上がります。
授乳のしやすさも考慮
生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ母乳やミルクからしか栄養を摂ることができません。2〜3時間おきに授乳が必要になるため、ママの服装は「授乳のしやすさ」も大切なポイントです。
着物の場合は、脇の下にある「身八つ口(みやつぐち)」から授乳を行います。おはしょりから布を引き出すことで、身八つ口が大きく開き、スムーズに授乳できます。着物が汚れないよう、タオルや母乳パッドを少し多めに準備しておくと安心です。
洋装の場合は、前開きのブラウスや上下に分かれたセットアップが便利。最近では、授乳のしやすさに配慮したフォーマルワンピースも増えてきているため、専用の服を1着用意しておくのもおすすめです。
【秋のお宮参り】赤ちゃんの服装の基本は和装or洋装?
和装でお宮参りに参加する赤ちゃんには、白羽二重(しろはぶたえ)の着物を着せ、その上から祝着(のしめ)を羽織らせるのが正式なスタイルです。ただし、白羽二重は高価で着用の機会も少ないため、最近では祝着の下にベビードレスや普段着のカバーオールを合わせる人も増えています。内側に着せるものは、当日の気温や赤ちゃんの体温に合わせて調整してあげると良いでしょう。
一方、洋装の場合はベビードレスやセレモニードレスのみで参加するスタイルが主流です。レースやフリルのあしらわれた華やかなデザインを選べば、フォーマルな雰囲気も演出できます。
秋のお宮参りで母親(ママ)の服装は和装or洋装?
お宮参りの服装は、ママ自身が「着てみたい」と思うものを選ぶのが一番です。ただし、赤ちゃんが洋装の場合は、ママだけが着物を着ると、主役の赤ちゃんよりも目立ってしまう可能性もあります。ママが和装を選ぶときは、赤ちゃんにも祝着(のしめ)を着せてあげると、全体のバランスがとりやすくなるでしょう。
「洋装だと地味に見えるかな?」と感じる方もいるかもしれませんが、参拝当日は産着をかけた赤ちゃんを抱っこするだけで、ママも自然と華やかな印象に。動きやすく赤ちゃんのお世話がしやすいというメリットもあるため、産後の体調と相談しながら快適に過ごせるスタイルを選んでみてくださいね。
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【9月】秋のお宮参りの服装・コーディネートのポイント
9月は、夏の暑さがまだ残る一方で、季節の変わり目として気温の変化が激しい時期です。とくに上旬は、8月と変わらないほどの厳しい暑さが続くこともあり、熱中症対策が欠かせません。一方で、中旬から下旬にかけては朝晩に涼しさを感じる日も増えてきます。
赤ちゃんの服装|通気性・暑さ対策を重視
生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節が苦手です。気温が高い9月は、祝着の下に着る服を熱がこもりにくい、メッシュ素材やガーゼ素材にしてあげましょう。赤ちゃんが暑がっている場合は、時々祝着を外してあげてください。
母親(ママ)の服装|涼やかできちんと見えることが大切
真夏日が続く9月初旬までは、涼やかできちんと見える夏用のフォーマルワンピースやセレモニースーツが定番です。中旬以降は、ブラウスにジレやジャケットを羽織ると寒暖差にも対応できます。和装の場合は、裏地のない「単衣」と呼ばれる訪問着がおすすめです。
父親(パパ)の服装|シャツやスーツは軽め素材で季節感を
9月の暑い日には、通気性の良い素材のスーツやジャケットを選ぶと快適に過ごせます。ネクタイの色は落ち着いたネイビーやグレー系などを選ぶと、フォーマルな印象を保ちながら、涼しげな雰囲気も演出できます。
祖母の服装|動きやすく軽やかな装いが人気
お宮参りでは、祝着を着た赤ちゃんを祖母が抱っこする場面も多くなります。そのため、ワンピースやブラウス×スカートなど、動きやすい服装が人気です。色味はグレーやベージュ、ネイビーなど控えめなトーンを選ぶと、上品で落ち着いた印象に仕上がります。
また、赤ちゃんやママが和装の場合は、祖母も落ち着いた色合いの単衣の訪問着などを合わせると、全体に統一感が生まれ、記念写真もより華やかになります。
【10月】秋のお宮参りの服装・コーディネートのポイント
10月は、朝晩の冷え込みと日中の暖かさの差が大きく、1日の中でも気温差が出やすい時期です。薄手の羽織やストールなどを上手に取り入れて、体温調節がしやすい服装を心がけましょう。
赤ちゃんの服装|体温調整しやすい重ね着スタイル
10月は肌寒く感じる日も増えてくるため、ベビードレスやカバーオールの上に祝着を重ねるスタイルが基本です。祝着の下は、長袖が良いでしょう。寒い日には、おくるみやブランケットを1枚持参しておくと安心です。
母親(ママ)の服装|秋らしさ+温度調節しやすいコーデ
ママの服装は、シックな色味のワンピースやブラウスに、ジャケットやカーディガンを羽織るスタイルが人気です。羽織りものは、気温に合わせて脱ぎ着しやすいものを選ぶと便利。和装の場合は、単衣から袷に切り替わる時期なので、地域の気候に応じて着物の種類を選びましょう。
父親(パパ)の服装|落ち着いた色味のスーツが人気
父親の服装は、濃紺やチャコールグレーなど、落ち着いた色味のスーツが定番です。ネクタイなどコーディネートの一部にブラウンやカーキーといったアクセントカラーを取り入れると、秋らしい印象に仕上がります。
祖母の服装|フォーマル感と秋色のバランスを意識
祖母の装いにも秋らしい深みのある色味や素材感を取り入れるのがポイントです。ブラウン・ボルドー・カーキなどのシックなカラーを基調にしたセットアップやワンピースは、季節感と上品さを両立してくれます。和装の場合は、袷の着物に切り替えるタイミング。重すぎない柄や色使いを意識して、全体をすっきりまとめましょう。
【11月】秋のお宮参りの服装・コーディネートのポイント
11月は、秋も深まり冬の気配を感じ始める季節です。日中でも肌寒い日が増えてくるため、防寒とフォーマルさのバランスを意識した服装選びを心がけましょう。紅葉との相性もよいシックな色味を取り入れると、季節感のある上品なコーディネートに仕上がります。
赤ちゃんの服装|しっかりとした防寒対策を
赤ちゃんには、ベビードレスやカバーオールの上に祝着を羽織るスタイルが定番ですが、11月はさらに寒さが気になる時期です。おくるみやブランケットで首元や足元をしっかりとあたためてあげましょう。赤ちゃんが嫌がらなければ、セレモニー用の靴下を履かせてあげてください。
母親(ママ)の服装|ウール素材やロングコートで上品に
厚手のワンピースやフォーマルなニットセットアップにロングコートなど、暖かさときちんと感を兼ね備えたスタイルを選びましょう。足元が冷えやすいため、ストッキングのかわりに肌色のタイツがあると便利です。和装の場合は袷の着物が基本。クリーム色と柔らかいピンクといった明るい雰囲気のカラーは、紅葉との相性も抜群です。
父親(パパ)の服装|コート着用OK。ダークトーンで引き締めて
11月は防寒が必要になる時期なので、秋用のスーツの上に羽織れるようコートを持参しておくと便利です。色は黒やチャコールグレー、ネイビーなどのダークトーンを選ぶと、きちんと感が出て引き締まった印象に。ウール混など少し厚手のスーツ素材を選ぶと、季節感も取り入れやすくなります。
祖母の服装|袷の着物やフォーマルスーツがおすすめ
11月は冷え込む日も多くなるため、祖母の服装もしっかりとした防寒対策を意識しましょう。和装を選ぶ場合は、裏地付きの袷の訪問着や色無地が定番です。和装用のショールやコートがあると、屋外での参拝中も寒さをしのぎやすく、フォーマルな雰囲気を保ちながら快適に過ごせます。
まとめ|秋のお宮参りは季節感とフォーマル感のバランスが大切
1年の中でも気候がよく、過ごしやすい秋は、お宮参りにぴったりの季節です。とはいえ、9月・10月・11月は気温の変化が大きく、日によって暑い日もあれば寒い日もあるでしょう。
赤ちゃんが快適に過ごせるように工夫しながら、季節感のある色合いや素材を取り入れて、素敵なお宮参りをお迎えください。
「tententen」では、お宮参りに必要なものが一式揃ったフルレンタルセットをご用意しています。レンタル期間は8泊9日、ご利用日の7日前に発送いたしますので、赤ちゃんのお世話で忙しいママも安心してご準備いただけます。
また、「赤ちゃんの祝着に合わせて、ママも和装を着てみたい」という方には、訪問着のレンタルサービスもおすすめです。ベージュやグレーといった柔らかなカラーの訪問着は、赤ちゃんの装いを引き立てつつ、落ち着いた華やかさを演出してくれます。
どちらも、クリーニング不要で手間いらず。季節感あふれる着物で、特別な日を、安心して楽しんでくださいね。
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